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さよなら「紙」専用鉄道、北王子線 2014年04月10日

 読売新聞・東京北工場と縁の深かった鉄道が、この春、静かに役目を終えました。JR貨物・北王子線は、東京北区の田端信号場駅と北王子駅間4㌔を結ぶ貨物専用線で、運ぶのは「紙」だけ。終着駅である北王子駅は製紙会社の倉庫の中にあり、東北で生産された紙を、毎日のように運び入れていました。印刷工場に紙は欠かせませんが、東京北工場で使用する新聞用紙も、この貨物専用線の荷物でした。

 運行を終えたのは3月14日。倉庫の敷地売却に伴うものですが、「洋紙発祥の地」王子で、約90年にわたり製紙産業を支えてきた鉄路の廃線です。その記録と記憶をとどめておこうと、読売グループきっての「鉄道マニア」原信二、川瀬史朗の両氏が、運行終了直前の列車を取材し、北王子線ゆかりの弊社ホームページに寄稿しました。

(読売新聞・東京北工場・大本晃久)

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■そこには確かな仕事があった 北王子線見聞録
■ふるさと十条、私的な横道物語
■北王子線と北王子倉庫(メモ)

※ディーゼル車と満開の花の取り合わせ......kitaoji1.jpg
昨年までは人気の「撮り鉄」スポットでした
(右は日本製紙物流提供の資料写真)